結婚相談所 東京

2007年10月29日

頭の中をのぞいてみたい

昨日は「クローズZERO」をレイトで観にいこうかな〜なんて思っていたのですが、季節外れの台風接近で断念。
かわりにようやく「THE BEE」を観ました。

原案・原作:筒井康隆
劇作・脚本・演出・出演:野田秀樹
劇作・脚本:コリン・ティーバン
出演:秋山菜津子/近藤良平/浅野和之 /野田秀樹



なんだか初めて「生で観なくてよかった」と思えた舞台でした。




いや、、、やっぱり観たかった。


かなあ。


圧倒的に重くて辛くて痛い舞台。
もうさ、野田秀樹が今伝えたいことが直球で投げ込まれてきた。
受け止めることで精一杯。
というか、すべてを受け止めることができたんだろうか。
言葉のオブラート、一切なし。
1時間10分、最初から最後まで観ている側に訴えかける。

「暴力・復讐の連鎖・そして恐怖・・・」

今の社会ってどうなのよ?っていうのも訴えてたね。
どんなにひどい事件でも、あっという間に忘れ去られていく世の中。

うーーーん。
野田秀樹の頭の中は、常にこんなことでいっぱいなんだろうか。
野田秀樹の顔ってなんだかとっても”かわいらしい”でない?(←私だけ??)
で、だいたい人って人格とかが顔に表れるんだよね。
でもさあ、彼にいたってはまったくもって分からない。
もちろん愛嬌も抜群にあるしさ。
謎人物だ。

でも言えることはやっぱり野田秀樹はスゴいってこと。
彼の頭の中を一回のぞいてみたいものだ。



映像で観てあれだけグッタリきたんだから、生で観たらどうなっちゃうんだろう。
体感してみたいような、してみたくないような。。。

そんな舞台でした。

以上。

posted by なっつん at 15:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 映像で観た舞台

2007年10月24日

「オセロー」千秋楽観劇

othello2.jpg
「オセロー」
2007年10月21日 さいたま楽
@さいたま芸術劇場 2階席U列上手側観劇

1回目(初日)観劇はこちら 
2回目観劇はこちら

作:W.シェイクスピア 
演出・芸術監督:蜷川幸雄 
翻訳:松岡和子

CAST:
オセロー:吉田鋼太郎
デズデモーナ:蒼井優
イアゴー:高橋洋
エミリア:馬渕英俚可
ロダリーゴー:鈴木豊
キャシオー:山口馬木也
ブランバンジョー:壤晴彦 他

以下、ネタバレあり。
というか思いっきり自分の想いを書きなぐっているので、これから観劇を控えている方はやめておいた方がいいかも・・・です。 ̄m ̄ 

.
「オセロー」さいたま楽。私にとっても最後となるこの演目。
1場面1場面、心に刻み込もうとこころしての観劇。

この日はさい芸初の2階席で、イアゴーや他の出演者たちの細かい表情は見えないながらも「オセロー」という舞台そのものをきっちりと観ることができました。

まずは舞台構成。
今回なにより一番の重要な役割を果たした”階段”。
今までの蜷川さんの演出でたびたび出てくる階段は、どれもとても重厚な作りだった。
例えば「将門」や「コリオレイナス」など。
それが今回はとても簡易的でなんだかとても不安定な作りとされている。
これはどんな意図でこういう作りにしたんだろうか。
あの”不安定”な階段やちょっとバランスが崩れたら落ちてしまいそうな吊り橋は、きっとオセローやイアゴーの心を表しているんだね。
階段を上る時の乾いた音は、それこそオセローたちの乾いた心そのものなんだ。
少しでもスキあれば”嫉妬”という化け物が忍び込んできてしまうかのような不安定で乾いた心。
それがそのままあの舞台で表現されていたんだと思う。

そしてなにより照明の演出が活かされていた事に気づく!
それはイアゴーが階段途中で台詞を言うシーン。
イアゴーの影がとても大きく映し出されていたんです。
これにはちょっとゾッとさせられた。
あの影はそれこそイアゴーの心の闇であり、それがとてつもなく大きいものだという表現。
そんな舞台演出に気がついただけでも3回観劇してよかったなーとつくづく思ったよ。

3回観劇して変わったといえば、鋼太郎さん演じたオセロー。
彼もずいぶんと印象が変わりました。
初日のオセローは、デズデモーナに対する”怒り”のようなものが前面に出ていて、嫉妬で癲癇に陥るシーンも大迫力!だったのが、2回目観劇の時は、それもずいぶん押さえられ・・・なんだかちょっと中途半端(?)なオセロー。
なのできっと客席から”笑い”が起きたんだと思う。
そしてなにより千秋楽のオセローが一番よかった。
オセローの想いは嫉妬の”怒り”から”悲しみ”へと変化していました。
それがとても哀しく、なんだかとてもよかったんです。

デズデモーナというか、優ちゃんもものすごく変わった。
やっぱり彼女ってばスゴいよね。
この3週間でどんどんよくなっていった。
初日はね、ただただ優ちゃん可愛いなあ。まあ、演技もあんなもんでしょう。とかなり生意気な感想だった私。
だけど、最後の優ちゃんはまさに運命に翻弄されるデズデモーナでした。
私的に「なんだか目がかゆい。なみだの前触れかしら?」という台詞がスゴく心に残っています。



そして・・・

この「オセロー」という舞台、私をここまで引きずり込ませた最大の理由であるイアゴーのラストのシーン。
最後彼が見せたあの表情が脳裏にこびりついて、またどうしてあんな表情をしたのかが分からないがために、初日から3週間、ずっと引きずっていた私。
しかも3回ともすべて少しずつではあるけれど表情が違っていた洋さん。
でも共通していえるのは私には到底理解できない「虚空」の世界がそこにあるという事。
あれほどオセローに憎悪を抱えていたイアゴー。
なのにオセローが自害して、これでようやく解放されるかと思いきや、あのイアゴーの表情。
なぜ、なぜあんな表情をしているのか、ずっと引きずっていた。

だけれど、これも何となくだけれど、分かったような・・・

イアゴーの心は、オセローが死んで憎悪の標的をなくしてしまった事によって、それまでギリギリのところでつないでいた精神がプツンと切れてしまい、自身の心も壊れ、死んでしまったのでは。という結論。
そもそもイアゴーの深い深い闇自体がもうどうしようもなく大きくなりすぎて、自分でも押さえることが出来ない”緑色の目をした嫉妬の怪物”となっていた。
その闇を私がどんなに知ろうとし、救ってあげたい気持ちになっても到底救えはできない。
理解できなくて当然なんだ。
きっとイアゴー自身もこの深い闇という孤独と嫉妬の怪物に理解できずに苦しんでいたはず。

そしてあの時イアゴーの心が壊れてしまった。
だから私が観た3回とも少しずつ表情が違ったのではと今では思う。
洋さん自身もきっとそんなイアゴーに心をゆだねて演技していたのでは・・・

あの時点でイアゴーは死んだんだ。

そう納得したら、なんだか少しだけ心が軽くなった。
イアゴーを救ってあげようなんて無理なんだ。
もうすでにあの時点でイアゴーは壊れてしまったんだから。
なんだかとても哀しい結末、結論に達してしまったんだけれど、「イアゴーは救えない」と割り切ることによって、私自身は吹っ切れた気がした。


あの時点でイアゴーは壊れ、死んでしまったのだから、もちろん洋さんも自分を取り戻せるんだ。
だからカテコでの洋さんはいつもの深々とお辞儀を見せ、少しだけ笑みを見せる洋さんなんだ。
そう思うことができ、本当にホッとした。



何はともあれ、これでようやく私も前に進めそうです。

さあ!次は「カリギュラ」ね!!!(笑)

posted by なっつん at 14:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 観劇

2007年10月14日

「オセロー」観劇2回目

othello2.jpg
「オセロー」
2007年10月14日 マチネ
@さいたま芸術劇場 E列上手側観劇

1回目(初日)観劇はこちら

作:W.シェイクスピア 
演出・芸術監督:蜷川幸雄 
翻訳:松岡和子

CAST:
オセロー:吉田鋼太郎
デズデモーナ:蒼井優
イアゴー:高橋洋
エミリア:馬渕英俚可
ロダリーゴー:鈴木豊
キャシオー:山口馬木也
ブランバンジョー:壤晴彦 他
ヤバいよ、私。
洋さんに、イアーゴーに、感情移入しすぎだ。

「洋さんがイアーゴーを演じているのではなく、イアーゴーが洋さんの体を、心を奪っていく」

1回目を観劇したときにも感じた事なんだけれど、今回さらにその気持ちが強くなっていた。
洋さんとイアーゴーが一体化して見えてしょうがなかった。

なので、イアーゴーを見ていると、洋さんの気持ちをイアーゴーが代弁しているかのようにも見えてくる。

洋さんがイアーゴーという怪物に飲み込まれる。

どうしよう。
初日はまだそれほどでもなかった。
今日はそれから約1週間ちょっと。さらにイアーゴーは洋さんの心を奪い取っていた。

怖い、怖い、怖い。。。

私、さいたま楽をきちんと見届ける事ができるだろうか。
きちんと見届けたい。
だけど。。。

今、どうしようもない気持ちでこれを書いています。

ね、ちょっと私おかしいでしょ?

今日もね、カーテンコールが終わってから全然席を立てなかった。
見ている最中はしっかりイアーゴーを見届けたのだけれど、すべてが終わってから一気に気が緩んだ。
あとからあとから押し寄せてくるイアーゴーの、そして洋さんの深い闇。
そして自分で押さえきれないほど涙が出てきた。


という訳で今日は、イアーゴーと、エミリアしか観ていません。
ごめんなさい。
思いっきりかたよった見方してきちゃいました。
もうね、鋼太郎さん。確かにオセローも哀しい運命をたどるのだけれど、どうしてもオセローの心理が理解できません。
1回目はきちんと見届けようとしてがんばって観たよ。
そして、オセローの想いもきちんと自分なりに受け止めました。
なので、もういいです。
オセローは。
失礼かもしれないんだけれど、今日は滑稽にすら見えてきてしまった。

そんなあわれなオセローに翻弄されるデズデモーナがかわいそうでかわいそうで。。。
涙をグッとこらえ、前を見据えてがんばる優ちゃんに心打たれましたわ。
あんなに可愛い優ちゃんを泣かすなんて!!!
鋼太郎さん、許せん。(>_<)

そんなデズデモーナのよき理解者で、洋さんのことを、じゃなかった、イアーゴーのことを、心から愛するエミリア。まぶちん。
デズデモーナを慰める場面。彼女の本気の涙にはグッときました。
デズデモーナのはかなく消えそうな運命をしっかりと受け止め、元気づける姿には、しっかり説得力がありました。
この場面、初日ではかなり堅かったんですよね。エミリア。
でも今日はデズデモーナを受け止める包容力が備わっていて、すっごくエミリアでした。
で、そんなエミリアとイアーゴー夫妻。
二人の絡みってそんなにないのですが、それでもエミリアの洋さん(イアーゴー)への本気で愛する想いがきっちりと伝わってくるんですよ。
とても強くて一途なエミリア。
私はそんな彼女に惚れました。
なので。。。
洋さんがエミリアを後ろから抱きかかえても、、、許します!!!(笑)

そして、エミリアの夫でもあるイアーゴーの「心の闇」は初日よりはるかに深いものになっていました。
深いよう。洋さん。
これじゃあ洋さんを救ってあげられなくなってしまう。
洋さんをこれ以上乗っ取らないで、イアーゴー。

最後、イアーゴーが「これから先、オレはひと言も口をきかない。」と言ってからの洋さんの、イアーゴーの心はいったいどこへ向かっていくのだろうか。
あの時のイアーゴーに見えたものは「憎悪」でもなければオセローが死んだという「喜び」でももちろんない、なんて表現したらいいのか。「そこには何もなかった。」のです。
その事実が一番辛かった。
あそこまでの「憎悪」という深い深い闇を抱えて生きてきたイアーゴーが、最終的に行き着いたところが「無」だったなんて。
やりきれない。
あのときの洋さんの表情はきっと一生忘れられないな。私。


そして・・・
カーテンコールではいつもの洋さんと鋼太郎さんにもどっていたので、本当にホッとさせられました。


以上、自分でもビックリするほどのめり込んでしまった2回目観劇記でした。




話は全然違うのだけれど、今日のお客さんはなんだか”ノリ”がよかったというか。。。
「ねえ、そこって笑うところ?」という場面で笑いが出ました。
まあ、確かにくすっと笑える場面もあるし、それはそれで私はいいんだけれど、ちょっと行き過ぎていたかなあ。
だってね、オセローが癲癇でけいれんし、意識を失ってからイアーゴーがオセローを踏みつける場面があるでしょ?
そこで笑いが出たんだよ。しかも結構大きな笑い。
そこって笑う箇所でしょうか。

あとね、今日は撮影が入っていましたよ!
いつかテレビでやるのでしょうか。。。
いつもはそんなことも「嬉しい!」と素直に思うんだけれど、今回はちょっと違った感情です。
あのイアゴーを、洋さんをしっかり見届けて、心の闇を受け止められるのは「ライブ」ならではって気がしていて。
ブラウン管を通してしまうと、今の私のこの感情が薄れるようで。。。
この「今」持っている自分の感情を大切にしたい。
そんな気持ちなんですよ〜(>_<)

最後、今日は私のダンナ様とともに観劇でした。
前回「お気に召すまま」を観せたときにはなんだか消化不良だったようで、今回いかがなもんかねと不安でしたが、うちのダンナ、洋さんをようやく認めてくれました!(バンザーイ!)大絶賛とまではいかないものの、(なにせ、思った事をあまり口にしないヤツなもので)、話す事といえばすべて洋さんの事だったので、それほど印象に残ったんでしょうね。
これは嬉しい収穫となりました。(^ー^* )フフ♪

posted by なっつん at 14:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 観劇