結婚相談所 東京

2007年08月20日

「ロマンス」観劇

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「ロマンス」観劇
2007年8月18日 マチネ
@世田谷パブリックシアター
M列下手側

作 : 井上ひさし
演出 :栗山民也

CAST:
オリガ・クニッペル:大竹しのぶ
メリア・チェーホワ:松 たか子
壮年チェーホフ:段田安則
青年チェーホフ:生瀬勝久
少年チェーホフ:井上芳雄
晩年チェーホフ:木場勝己

全生涯を兄に捧げた妹がいた。
 兄は医者、そのそばで看護助手と薬剤師をつとめ、家政婦も、マネージャー役も兼ねていた。ときには兄を甘やかす母親にもなった。

 妹には一人の親友がいた。
 親友は魅力的なドイツ系の女優だった。
 妹は親友になんでも打ち明けていた。

 妹が怖れていたことはただ一つ、兄と親友とが結婚したりはしないかということ。二人とも結婚生活には向いていないのだ。

 だが、怖れていたことが現実になる。二人はこっそり結婚していた! 一度に兄と親友とに裏切られ、一度に兄と親友とを失ってしまった妹。

 妹、マリア・チェーホワは激怒した。
親友、芸術座の女優オリガ・クニペックは、わたしたちのロマンスについてだれも口を出すべきではないと抗弁した。
そして兄、アントン・チェーホフは頭を抱えながら、最後の戯曲『桜の園』に取りかかった。

私にとって初のこまつ座。こまつ座デビューです!
そして今回私はチラシのあらすじのみの前情報で観劇してきました。

以下ネタバレありです。
「ロマンス」という舞台、チェーホフの一生記をつづった物語です。チェーホフの少年時代から晩年までを井上芳雄、生瀬勝久、段田安則、木場勝巳が演じていくというもの。
キャストは上の6人のみで、1人何役もこなしていきます。

実は私、チェーホフの作品、観たことがありません。
でもなぜか、作品名とあらすじ程度なら知っています。
「かもめ」「三人姉妹」「桜の園」、あと「ワーニャ伯父さん」。
そのうちの3作品は、以前洋さんがご出演していたことがあり、それでいろいろ調べていたことがあったんですよ。
だからね、観たことないくせに、なぜかチェーホフさんに親近感。これが一番の観劇理由。(^ー^* )フフ♪

そして井上ひさしさんが執筆し、なにより出演者が豪華だってこと。
これもやっぱり見逃せなかった。こまつ座を一度は体感したかったしね。

3つ目の理由はチラシに書いてあったあらすじに興味を持ったから。
大竹しのぶと松さんのバトル、観てみたいじゃない?!
以上の3点からこの舞台を観ようって決めたんです。


さて感想。
よかったです。
チェーホフの幼少時代から晩年までの生い立ちをとっても丁寧に舞台化してくれていました。

なにより、チェーホフがヴォードビルをこよなく愛した作家だったということを初めて知りました。ここでいう”ヴォードビル”とは、おもしろい筋立てで演劇的カラクリを仕組んだ芝居のことなんだそうです。
そして晩年、彼はその”ヴォードビル”精神を意識して、作品を書き上げます。
しかし彼の意図とは別に、書き上げた作品を演出家の手によって悲劇のお涙頂戴もののお芝居にしてしまうんですねぇ。しかも4作品すべて。
さらにそれらのお芝居はすべて評判が良いわけで。
その事実を生涯不満に思っていたチェーホフ。
彼の生い立ちは本当に貧乏そのもで、だからこそ”笑い”を生み出せば幸せになれるという信念を持ちつづけ、作品を書いていたんでしょうにね。

この舞台を観て、改めてチェーホフの作品を読んでみたくなりました。
私の中のチェーホフ作品のイメージもどこか暗いイメージだったので。
チェーホフの想いを知った上で読んだら、また見方が変わってくるのな?

そんなわけで、話自体はとても興味深かったです。

だけど。
なぜか私の心の奥深くで響いてくるものがなかった。
笑いもふんだんに取り込まれているんだけど、なんだかそれらも心底おもしろい!って訳でもなく。
こまつ座なのでもちろん生のピアノ演奏、歌もありで、それらは聞きごたえ充分でした。
だけども上っ面だけの感動。みたいな。そんな感じ。
さらに前半部分は、チェーホフ自身の物語ではなく、彼が観た周りの人々に焦点が当てられていて、イマイチのめり込めず。。。
休憩挟んで後半、いよいよ松さん演じる妹と、大竹しのぶ演じる妻とのアツいバトルが観られるのか?と気持ちを入れ替え、期待していたのだけど、チラシのあらすじとはだいぶ印象が違っていて。。。
なんだか肩すかし。

全体的になんだか穏やかな空気が流れていて、それはそれでよかったんだけどね。
チーットもの足りなかったです。
6人の俳優さんもそれぞれがすばらしい!んだけど、彼らの力はまだまだそんなもんじゃないでしょう!と思っちゃいました。

こまつ座の作品ってああいう雰囲気が特徴なのかな?
舞台自体も客層もとても「大人」の空気が流れている、そんな印象を受けました。

P.S.これ書いてから、いろいろな方の感想を読みに旅に出ましたが、だいたいの方が「よかったー!」って褒めていましたよ!これから観劇なさるかた、安心して下さいね。あくまで私の感想ですから。。。ね!


*なっつんの今日のひと言*
「ロマンス」感想、ちっと辛口でしたね。(^▽^;)
今回は感想書くのにも非常に時間がかかってしまった。
書ける時はすらすら書けるんだけど、一回立ち止まっちゃうとなかなか思うように書けないんだよな〜。まだまだだな、私も。
これを読んで、「いや、違うよ!そこんとこ。やっぱりすばらしかった!」というご意見お待ちしていまーす。(笑)

そうそう、「ロマンス」で生で井上芳雄くんにご対面を果たし、前回の「エレンディラ」で、初アッキー。彼らの歌声、とってもいいね〜。
なんだか、ミュージカルの世界にも足を踏み入れたくなってしまいました。(^▽^;)

posted by なっつん at 14:22| Comment(1) | TrackBack(0) | 観劇

2007年08月13日

「エレンディラ」観劇

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「エレンディラ」ソワレ観劇
@彩の国さいたま芸術劇場
I列上手側

原作: ガルシア・マルケス
脚本: 坂手洋二
演出: 蜷川幸雄
音楽: マイケル・ナイマン

CAST: エレンディラ:美波
    ウリセス:中川晃教
    老紳士実は作家:國村隼
    エレンディラの祖母:瑳川哲朗
    語り部:品川徹
    ウリセスの父:石井愃一
    写真屋:あがた森魚
    語り女:山本道子
    ウリセスの母:立石涼子 その他


砂漠に吹く風、男達の行列、人々が広場に集まり、祭りが始まる。
その時、世界の中心で待ち望まれた奇跡の娘が現れる。
その名はエレンディラ
過失から祖母の家を全焼させてしまった少女エレンディラは、その責任をとるため、祖母により、娼婦として1日に何人もの客を取らされている。その美しさから、瞬く間に男達の人気を集めていたエレンディラだったが、ある時、彼女は本当の愛を誓う美青年ウリセスと出会う。2人は祖母からの脱出を試みるが、あっさりとつかまってしまう。祖母から逃げるには彼女を殺すしかないと考えた2人は、それを実行しようとするが・・・


先日”感覚”で観るお芝居って書いたけれど、まさにそんな言葉がピッタリの舞台でした。
幕が開けるとそこは異国の土地。
でも、けっしてそれは舞台装置などでは表現されていない。
装置などはいたってシンプル。
それでもそこにはたしかに砂漠が存在し、海があり、コロンビアの暑い乾いた風が吹いていました。

以下、ネタバレありです。
今回の舞台、これから観にいかれる方は読まない方がいいかも。です。
見た人1人1人、みな違った”世界”がそこにあるはずだから。。。
オープニング。
蜷川さんが絶対に見る価値がある!と豪語していた大事なシーン。
バスタブや人面魚が浮遊する不思議な場面から始まります。ここは正直「え?」と思ったけれど、次の瞬間、鳥肌が立った。さい芸ってこんなに広かったっけ?というぐらい大きな空間がそこに開ける。前と左右には古びた白いカーテンがひいてあるのみ。
だけども、その場はもう”さい芸”の舞台上ではなく、コロンビアの砂漠でした。
古びたカーテンの風の揺れと、照明と、何もない広い場。ナイマンの曲がかかる。
ずっと奥の方から人々の行列がゆっくり歩いてくる。
みなどこかぎこちなく傾きながら・・・
その独特の空気が一気に「エレンディラ」という世界に引き込まれる瞬間でした。

羽のある老人が息も絶え絶え、横たわっている。その老人の名は”ウリセス”。
「エレンディラ」という話は、その羽のある老人が若き日の自分とエレンディラとの物語を紡ぎだすというもの。
その物語の内容は↑を参照にしてね。

基本、舞台上は古びたカーテンのみのだだっ広い場。
だけどこの舞台、44場あるというだけあって、本当にその広い空間はいろいろな場面に変身していった。
ある時は娼婦として働くテントが出現し、その周りに大道芸人やら、カーニバルやら本物のお祭りが始まる。かと思えば何もない砂漠に、ジプシーや密輸のトラックも走る。修道院も建つ。雨も当然降る。海も出現。。。
まるで見ている私も”エレンディラ”と一緒に旅をしている気分を味わえました。

エレンディラは娼婦。
14歳にして、やりたくもないこの仕事を”白鯨”こと、おばあさんの言いつけを破れないがために懸命に働く。一瞬ちょっとひいてしまうテーマだったけれど、その周りには常に明るいお祭りが存在していたので、全然暗いイメージはない。
思った以上に気持ちがマイナスにならずに観ることができました。

そして何かと話題になっていた美波ちゃんのヌード。
それは全然嫌らしくなく、体当たりのその演技は心うたれるものがありました。
逆に、とっても神秘的で、なんだかゾクッと来るほどでした。
ウリセスとエレンディラが初めて結ばれる場面も、見方によってはかなり濃厚なんだけど、決して嫌らしくないとてもきれいなシーン。本当に2人は愛し合って結ばれているんだなと思わせる圧倒的な演技。
この空気をかもしださせるのはこの2人だからできる技なのだろうなと思ったり。
それほどきれいな場面でした。

その美波ちゃん。今回初めて拝見しました。
まさに”エレンディラ”そのものでビックリ!
適役でした。
おばあちゃんに逆らえないエレンディラ。おばあちゃんのすべての命令に「はい、おばあちゃん」とだけ答え、心の感情を押し殺し、懸命に働くその姿。でも恋人の”ウリセス”に会ったとたん、とても充実した表情になり、キラキラ輝きだす。心の叫びも圧巻。さらに後半、ウリセスが祖母を殺せないとわかった瞬間のウリセスを睨み、突き放す姿。思わずゾッとしました。
スゴいよ!美波ちゃん。

そして、エレンディラの恋人”ウリセス”役の中川晃教くん。
こちらも初めて拝見!初生アッキー!!
ウリセスとエレンディラが祖母の手によって引き離されるときにウリセスが歌う”ウリセスソング”。この歌はやっぱり、あの場、あのときに歌ってこそ、初めて生きてくるんだなって実感しました。歌い終わり、力つき、倒れるアッキー。開場からは思わず拍手が。
この人、全然動いているときのほうがステキだね。
正直写真を拝見しているだけでは彼の魅力がわからなかったんだけど、動いているアッキーは何倍もよかったです。

で、この主役を食って掛かる勢いだったのがおばあちゃん役の瑳川哲朗さん。
別名”白鯨”(笑)
別の意味で主役だね。
とにかくデカイ!
ヌードも美波ちゃんより衝撃的だった。
そしてなによりスゴい迫力! エレンディラに有無をいわせぬ巨大なパワー。
それなのに全然「男」が演じているなんて思わせなかった。
本当にすばらしかったよ。 

posted by なっつん at 14:31| Comment(5) | TrackBack(0) | 観劇

2007年08月01日

デカすぎじゃ!

彩の国シェイクスピアシリーズ公式ブログに洋さんが・・・じゃなかった、オセローの巨大ポスターが新宿出現!だそうですよ〜。

で、さっそくブログを覗かさせていただき、写真をクリックすると・・・





デ、デカイ!!!



こりゃちょっとデカすぎだゾーーーー!!!
特に3枚目。大迫力である。(*≧m≦*)ププッ

posted by なっつん at 10:13| Comment(1) | TrackBack(0) | 高橋洋さん